飲む日焼け止めって実際どう?

SNSや美容メディアで話題の「飲む日焼け止め」。「塗らなくていいの?」「本当に効くの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、飲む日焼け止めの実態を、仕組み・成分・正しい使い方の観点から整理してお伝えします。
もくじ
  1. 「飲む日焼け止め」とは何か
  2. どんな成分が使われているか
  3. 期待できること・できないこと
  4. 外用の日焼け止めとの違い
  5. 向いている人・向いていない人
  6. 選び方と使い方のポイント
  7. まとめ
「飲む日焼け止め」とは何か

「飲む日焼け止め」とは、内側から紫外線ダメージへのアプローチを目的としたサプリメントの総称です。正式な区分は食品(サプリメント)であり、医薬品や医薬部外品ではありません。

重要なのは、「塗る日焼け止めの代わりになるものではない」という点です。現時点では、サプリメントとして「紫外線をカットする」効能効果が国に承認されたものはなく、あくまで紫外線ダメージを受けた肌を内側からサポートするための美容成分を摂取するアイテムと捉えるのが正確です。

「飲む日焼け止め」という呼び名について
「飲む日焼け止め」という名称は消費者側が使う通称であり、薬機法上はサプリメントは日焼け止め効果を標榜できません。「日焼け止め」「SPF」などの表現をサプリメントに使うことは規制対象となります。商品選びの際は、この点を念頭に置いた上で判断するのがおすすめです。
どんな成分が使われているか

飲む日焼け止めと呼ばれるサプリメントには、主に以下のような成分が配合されています。

抗酸化・肌保護系の成分
  • フェルラ酸(米ぬか由来の抗酸化成分)
  • ポリポジウム・ロイコトモス(シダ植物由来)
  • アスタキサンチン(抗酸化作用)
  • ビタミンC・ビタミンE(抗酸化ビタミン)
  • リコピン(トマト由来の抗酸化成分)
  • ベータカロテン(ビタミンAの前駆体)
保湿・肌ケア系の成分
  • コラーゲンペプチド(肌のハリ・保湿サポート)
  • セラミド(バリア機能のサポート)
  • ヒアルロン酸(保湿)
  • L-システイン(メラニン抑制のサポート)
  • トラネキサム酸(医薬品成分として別途承認)
成分によって根拠の強さが異なります
ポリポジウム・ロイコトモスについては海外での研究報告がある一方、日本国内での臨床的なエビデンスはまだ限定的です。成分の効果を判断する際は、研究の規模・信頼性を確認することが大切です。
期待できること・できないこと
◎ 期待できる可能性があること
  • 紫外線による酸化ストレスへの抵抗をサポート
  • 日焼け後の肌ダメージの回復を補助
  • 抗酸化成分によるエイジングケアへの貢献
  • 保湿成分による肌環境の底上げ
  • 塗り日焼け止めとの併用で総合的なケア
△ 期待できないこと
  • 塗る日焼け止めと同等のUVカット効果
  • SPFのような数値化された防御力
  • 即効性のある日焼け防止
  • 既存のシミを消す効果
  • 単体での完全な紫外線対策

飲む日焼け止めを「塗る日焼け止めの代替」として使うことはできません。あくまで塗る日焼け止めと組み合わせて使う「内側からのサポート」という位置づけで取り入れることが大切です。

外用の日焼け止めとの違い

塗る日焼け止めと飲むサプリメントは、働きかける場所と仕組みがまったく異なります。

塗る日焼け止め
肌の表面で紫外線を物理的にブロック

紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)や紫外線吸収剤が、皮膚表面で紫外線を反射・吸収することで肌への到達を防ぎます。SPF・PAという数値で防御力が表示され、薬機法上の効能効果として認められています。

飲むサプリメント
体内から酸化ダメージへの抵抗をサポート

抗酸化成分が体内で働き、紫外線によって発生する活性酸素から細胞を守ることをサポートするとされています。日焼けそのものを防ぐのではなく、ダメージを受けた後の回復や、酸化による悪影響を軽減する働きが主な目的です。

向いている人・向いていない人
飲む日焼け止めが向いている可能性がある人
  • 塗る日焼け止めをすでに毎日使っており、プラスαのケアをしたい人
  • 屋外での活動が多く、紫外線にさらされる機会が多い人
  • 抗酸化ケアや内側からの美容に関心がある人
  • 日焼け後のケアを内外からサポートしたい人
  • 塗り直しが難しい状況が多い(スポーツ・アウトドアなど)人
注意が必要な人
  • 妊娠中・授乳中の方(成分によっては摂取を控えるべきものがある)
  • 持病があり服薬中の方(成分の相互作用が出る可能性がある)
  • 「飲めば塗らなくていい」と考えている方(そのような使い方は危険)
  • 過剰な効果を期待している方(エビデンスはまだ限定的)
選び方と使い方のポイント
POINT 01
「日焼け止め効果」を謳う製品には注意する

サプリメントが「日焼けを防ぐ」「SPF相当」などの表現を使っているとすれば、薬機法上問題になりうる表現です。そのような製品は信頼性の面でも慎重に判断しましょう。信頼できる製品は「紫外線ダメージをサポート」「抗酸化成分を配合」といった範囲の表現にとどめています。

POINT 02
成分の根拠を確認する

どの成分が配合されているか、その成分にどの程度の研究報告があるかを確認することが大切です。「話題の成分」だからといって効果が保証されているわけではなく、成分ごとのエビデンスの強さは大きく異なります。

POINT 03
塗る日焼け止めとの併用を前提にする

飲むサプリメントはあくまで補助的な役割です。SPF30以上の塗る日焼け止めを毎朝使うことを前提として、その上でサプリメントによる内側からのサポートを加えるという考え方で取り入れましょう。

POINT 04
継続して摂取する

抗酸化成分の効果は、継続して摂取することで体内に蓄積されていくものです。「飲んだ日だけ守られる」というものではなく、毎日続けることで少しずつ体内環境を整えていくイメージです。最低1〜3ヶ月を目安に続けることが一般的とされています。

紫外線対策の優先順位について
紫外線対策の効果が最も高いのは、日焼け止め・UVカット素材の衣服・帽子・日傘などの物理的な遮断手段です。飲むサプリメントはこれらに加えるプラスアルファのケアとして位置づけることが、正しい使い方です。本末転倒にならないよう注意しましょう。
まとめ
飲む日焼け止めについてのまとめ
  • 「飲む日焼け止め」はサプリメントであり、塗る日焼け止めの代わりにはならない
  • 紫外線をカットするのではなく、酸化ダメージへの抵抗をサポートするのが主な目的
  • フェルラ酸・ポリポジウム・抗酸化ビタミンなどが主な配合成分
  • 「SPF相当」「日焼けを防ぐ」などを謳う製品は薬機法上の観点から注意が必要
  • 塗る日焼け止めとの併用を前提に、内側からのサポートとして取り入れる
  • 妊娠中・服薬中の方は医師への相談が先決
  • 継続摂取が基本。1〜3ヶ月を目安に続けることが一般的

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