湿度が高いのに肌が乾燥する理由

じめじめした梅雨や夏。湿度が高いのに、なぜか肌は突っ張る、粉を吹く——そんな経験はありませんか。湿度が高ければ肌も潤うはずなのに、と不思議に思う方も多いでしょう。この記事では、湿度が高いのに肌が乾燥する理由と対策をわかりやすく解説します。
もくじ
  1. 湿度が高いのになぜ乾燥を感じる?
  2. インナードライとは
  3. エアコンによる影響
  4. 乾燥を防ぐスキンケア
  5. 生活習慣でできる対策
  6. まとめ
湿度が高いのになぜ乾燥を感じる?

まず知っておきたいのは、空気中の湿度と肌の水分量は必ずしも一致しないということです。肌のうるおいは「外から取り込む水分」ではなく、肌の内部で保持している水分によって保たれています。

高湿度の環境では、肌が「保湿の必要がない」と判断して皮脂の分泌を緩めることがあります。皮脂膜が薄くなった状態で乾燥した空気にさらされると、肌内部の水分が逃げやすくなります。つまり、湿度が高い時期でも、肌の内側は乾いているということが起こり得るのです。

肌のうるおいは3つの要素で保たれる
肌の水分保持は、皮脂膜・天然保湿因子(NMF)・細胞間脂質(セラミドなど)の3つで成り立っています。外気の湿度が高くても、この構造が乱れていれば水分は保てません。湿度ではなく、肌そのもののコンディションが乾燥を左右します。
インナードライとは

インナードライとは、肌の表面はベタつくのに、内部の水分が不足している状態のことです。「オイリーなのに粉を吹く」「テカるのにつっぱる」という方は、この状態に近い可能性があります。

内部の水分不足
皮脂で補おうとする
表面だけベタつく
内側は乾いたまま

内部の水分が足りなくなると、肌はそれを補おうとして皮脂を多く分泌します。その結果、表面はベタつくのに内側は乾いたまま、というアンバランスな状態になります。高湿度で「保湿は足りている」と思い込み、ケアを省くことがインナードライを招く一因です。

インナードライを招きやすい習慣
「夏は保湿しなくていい」と思っている、皮脂が気になって洗顔を増やしている、さっぱり系の化粧水だけで終えている——こうした習慣はインナードライを悪化させやすいので注意が必要です。
エアコンによる影響

湿度が高い時期でも肌が乾燥する大きな要因が、エアコンです。冷房の効いた室内は、湿度が40〜50%程度まで下がります。外が高湿度でも、室内では乾燥環境にさらされていることになります。

高湿度の屋外で皮脂膜が薄くなった肌が、乾燥した室内に入ると、水分が蒸発しやすくなります。さらにオフィスなどで長時間エアコン環境にいると、その間ずっと肌は乾燥にさらされます。外と室内を行き来するたびに、肌への負担が積み重なります。

エアコン環境での工夫
室内湿度は50〜60%が目安です。加湿器が使えない場合は、濡れタオルを干す、卓上に保湿ミストを置いてこまめに肌へ補給する、こまめに水分を摂るなど、できる範囲で乾燥対策を取り入れましょう。
乾燥を防ぐスキンケア

湿度が高い時期でも、乾燥を防ぐには水分補給と油分での蓋の両方が欠かせません。ベタつきが気になる場合も、適量を見極めながらケアします。

乾燥を防ぐスキンケアのポイント
  • 洗顔は落としすぎない。皮脂を取りすぎると乾燥が進む。ぬるま湯や軽い泡洗顔で
  • 化粧水で水分を補給する。ベタついても水分補給は省かない
  • 乳液やジェルで蓋をする。化粧水だけだと水分が蒸発しやすい
  • セラミドなど保湿成分を選ぶ。バリア機能の素材を補う視点で
  • 部位で使い分ける。Tゾーンはさっぱり、頬は厚めに
生活習慣でできる対策

スキンケアだけでなく、日々の生活習慣も肌の水分保持に影響します。内側から肌のコンディションを整えることも、乾燥対策の大切な一部です。

水分をこまめに摂る

汗をかきやすい時期は、体内の水分も不足しがちです。一度に大量に飲むより、こまめに少しずつ水分を摂ることで、肌のうるおいを保ちやすくなります。

睡眠を十分にとる

肌の生まれ変わり(ターンオーバー)は睡眠中に進みます。睡眠不足が続くとバリア機能が低下し、乾燥しやすくなります。暑い時期は寝室の温度・湿度を整え、質のよい睡眠を心がけましょう。

栄養バランスを意識する

肌の材料となるたんぱく質や、肌の調子を整えるビタミン類をバランスよく摂ることも大切です。冷たいものばかりで食事が偏らないよう、意識して栄養を摂りましょう。

エアコンの設定にも気を配る
冷やしすぎは血行を悪くし、肌の代謝にも影響します。設定温度を下げすぎず、風が直接肌に当たらないようにするだけでも、乾燥の負担を減らせます。
まとめ

湿度が高いのに肌が乾燥するのは、空気中の湿度と肌の水分量が一致しないためです。高湿度で皮脂膜が薄くなったところへエアコンの乾燥が加わり、インナードライ(かくれ乾燥)が起こります。対策は、洗いすぎず・水分補給を欠かさず・油分で蓋をするスキンケアに加え、水分補給・睡眠・栄養といった生活習慣の見直しです。湿度に惑わされず、肌そのもののコンディションを整えましょう。

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