- 湿度が高いのになぜ乾燥を感じる?
- インナードライとは
- エアコンによる影響
- 乾燥を防ぐスキンケア
- 生活習慣でできる対策
- まとめ
まず知っておきたいのは、空気中の湿度と肌の水分量は必ずしも一致しないということです。肌のうるおいは「外から取り込む水分」ではなく、肌の内部で保持している水分によって保たれています。
高湿度の環境では、肌が「保湿の必要がない」と判断して皮脂の分泌を緩めることがあります。皮脂膜が薄くなった状態で乾燥した空気にさらされると、肌内部の水分が逃げやすくなります。つまり、湿度が高い時期でも、肌の内側は乾いているということが起こり得るのです。
インナードライとは、肌の表面はベタつくのに、内部の水分が不足している状態のことです。「オイリーなのに粉を吹く」「テカるのにつっぱる」という方は、この状態に近い可能性があります。
内部の水分が足りなくなると、肌はそれを補おうとして皮脂を多く分泌します。その結果、表面はベタつくのに内側は乾いたまま、というアンバランスな状態になります。高湿度で「保湿は足りている」と思い込み、ケアを省くことがインナードライを招く一因です。
湿度が高い時期でも肌が乾燥する大きな要因が、エアコンです。冷房の効いた室内は、湿度が40〜50%程度まで下がります。外が高湿度でも、室内では乾燥環境にさらされていることになります。
高湿度の屋外で皮脂膜が薄くなった肌が、乾燥した室内に入ると、水分が蒸発しやすくなります。さらにオフィスなどで長時間エアコン環境にいると、その間ずっと肌は乾燥にさらされます。外と室内を行き来するたびに、肌への負担が積み重なります。
湿度が高い時期でも、乾燥を防ぐには水分補給と油分での蓋の両方が欠かせません。ベタつきが気になる場合も、適量を見極めながらケアします。
- 洗顔は落としすぎない。皮脂を取りすぎると乾燥が進む。ぬるま湯や軽い泡洗顔で
- 化粧水で水分を補給する。ベタついても水分補給は省かない
- 乳液やジェルで蓋をする。化粧水だけだと水分が蒸発しやすい
- セラミドなど保湿成分を選ぶ。バリア機能の素材を補う視点で
- 部位で使い分ける。Tゾーンはさっぱり、頬は厚めに
スキンケアだけでなく、日々の生活習慣も肌の水分保持に影響します。内側から肌のコンディションを整えることも、乾燥対策の大切な一部です。
汗をかきやすい時期は、体内の水分も不足しがちです。一度に大量に飲むより、こまめに少しずつ水分を摂ることで、肌のうるおいを保ちやすくなります。
肌の生まれ変わり(ターンオーバー)は睡眠中に進みます。睡眠不足が続くとバリア機能が低下し、乾燥しやすくなります。暑い時期は寝室の温度・湿度を整え、質のよい睡眠を心がけましょう。
肌の材料となるたんぱく質や、肌の調子を整えるビタミン類をバランスよく摂ることも大切です。冷たいものばかりで食事が偏らないよう、意識して栄養を摂りましょう。
湿度が高いのに肌が乾燥するのは、空気中の湿度と肌の水分量が一致しないためです。高湿度で皮脂膜が薄くなったところへエアコンの乾燥が加わり、インナードライ(かくれ乾燥)が起こります。対策は、洗いすぎず・水分補給を欠かさず・油分で蓋をするスキンケアに加え、水分補給・睡眠・栄養といった生活習慣の見直しです。湿度に惑わされず、肌そのもののコンディションを整えましょう。

