化粧水や美容液の成分表示で見かける「アミノ酸」。肌の水分保持に欠かせない存在と言われていますが、そもそもどんな成分なのか、詳しく知らない人も多いかもしれません。肌にもとから存在する成分に近いという点で、他の保湿成分とは少し違った位置づけを持つとされています。
この記事で分かること
- アミノ酸は肌の天然保湿因子(NMF)の約4割を占めるとされる
- 水分を抱え込む保湿作用があり肌になじみやすいとされる
- セリンやグルタミン酸など種類によって特徴が少しずつ異なるとされる
- 化粧水・美容液・ボディケアなど幅広いアイテムに配合される
目次
1. アミノ酸系保湿成分とは
アミノ酸系保湿成分とは、肌の角層に存在するアミノ酸やその誘導体を、保湿目的で化粧品に配合したものを指します。肌がうるおいを保つ天然の仕組みに関わる成分として知られています。
全成分表示では「セリン」「グリシン」「アラニン」といった具体的な名称や、「アミノ酸類」といったまとめた表記で登場することもあり、一見しただけでは気づきにくい成分のひとつとされています。
古くから保湿剤の研究の中で注目されてきた成分群で、肌にもとから存在する天然の保湿の仕組みを化粧品で補うという考え方の代表例のひとつとして紹介されることがあります。
香料や着色料に比べると目立ちにくい存在ですが、化粧水や美容液のうるおい感を支える縁の下の力持ちのような成分として紹介されることもあります。
2. NMFにおけるアミノ酸の役割
肌の角層には、天然保湿因子(NMF)と呼ばれる水分保持の仕組みがあり、その多くをアミノ酸が占めるとされています。以前紹介したNMFについての記事でも触れた通り、アミノ酸は肌が自らうるおいを保つための重要な構成要素のひとつと言われています。
加齢や乾燥した環境によってNMFの量が減少しやすくなるという見方もあり、化粧品でアミノ酸を補うことは、肌本来の保湿の仕組みを外から支える発想に近いとされています。冬場など空気が乾燥しやすい季節は、特に意識したい視点のひとつとされています。
3. 化粧品に使われる主なアミノ酸の種類
これらのアミノ酸は単体で配合されることもあれば、複数を組み合わせた「アミノ酸類」として配合されることもあり、製品によって使われ方はさまざまとされています。天然由来のものと発酵などによって作られるものの両方があり、原料メーカーによって特徴づけがされることもあります。
配合されるアミノ酸の種類や組み合わせによって、使用感やテクスチャーにも違いが出ることがあるとされ、製品ごとの個性につながっている場合もあるようです。
4. 保湿の仕組みについて
アミノ酸は水分子を引き寄せて抱え込む性質があるとされ、肌表面や角層のうるおいを保つ働きが期待されています。以前紹介したヒアルロン酸のような高分子の保湿成分とは異なり、アミノ酸は分子が小さく、角層になじみやすいという特徴があるとされています。
分子が小さいことから、角層の奥まで浸透しやすいという説明がされることもありますが、製品や配合方法によって実際の使用感は異なるとされています。使用感の軽さから、べたつきが気になる方に選ばれることもあるようです。
また、水分を抱え込むだけでなく、肌表面のpHバランスに関わる働きも紹介されることがあり、肌全体のコンディションを支える成分のひとつとして位置づけられることもあります。
5. 他の保湿成分との違い
アミノ酸系保湿成分は「肌にもとから存在する成分に近い」という点が特徴とされ、ヒアルロン酸やセラミドなど他の保湿成分と役割が重なりつつも、なじみやすさという点で異なる特徴を持つと言われています。
どの保湿成分が優れているというより、それぞれ由来や分子の大きさ、働き方が異なるため、複数を組み合わせて使うことでバランスを取る考え方が紹介されることがあります。季節や肌のコンディションに合わせて配合バランスの異なる製品を選ぶという考え方も紹介されています。
例えば、油分を含むクリームタイプの保湿成分と組み合わせることで、水分を抱え込む働きと水分の蒸発を防ぐ働きの両方を取り入れるという使い方も紹介されることがあります。
6. アミノ酸系保湿成分を選ぶ際のポイント
アミノ酸系保湿成分は多くの製品に配合されている身近な成分ですが、選び方や使い方を意識することで、より自分の肌に合った使い方がしやすくなるとされています。
- 化粧水・美容液など配合アイテムの種類を確認する
- 他の保湿成分との組み合わせを見て選ぶ
- 敏感肌の場合は初めて使う前にパッチテストを行う
- 表示名(セリン、グルタミン酸など)を確認する
- 乾燥が気になる季節は重ね使いも検討する
7. 配合アイテムの傾向
アミノ酸系保湿成分は、化粧水や美容液だけでなく、シャンプーやボディケアアイテムにも配合されることがあります。刺激が少ないとされることから、幅広い肌質向けの製品に採用される傾向があると言われています。
ベビー用や敏感肌向けをうたう製品にも配合されることがあり、肌にもとから存在する成分に近いという特徴が、こうした製品づくりの考え方に合っているとされています。低刺激をうたう製品の成分表示を見ると、アミノ酸系保湿成分が使われているケースも少なくありません。
近年はエイジングケアを意識したライン使いの中で、ヒアルロン酸やセラミドとあわせてアミノ酸系保湿成分が配合された製品も見られ、複数の保湿成分を重ねる考え方が浸透してきているとされています。乾燥が気になる季節には、こうした重ね使いが取り入れられることも多いようです。
目立たない成分ではありますが、成分表示をチェックする習慣を持つことで、普段使っているアイテムの特徴をより深く理解するきっかけになるとされています。
よくある質問
まとめ
- アミノ酸はNMFの主成分のひとつとされる保湿成分
- 水分を抱え込む性質があり角層になじみやすいとされる
- セリンやグルタミン酸など複数の種類が化粧品に配合される
- ヒアルロン酸やセラミドなど他の保湿成分と役割が重なりつつ特徴が異なる
- 化粧水・美容液・シャンプー・ボディケアなど幅広く配合される
- 肌にもとから存在する成分に近く敏感肌向け製品にも選ばれやすい
- 単体よりも他の保湿成分と組み合わせて使われる傾向がある
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の効果・効能を保証するものではありません。肌の状態には個人差があります。異常を感じた場合は速やかに使用を中止し、皮膚科医などの専門家にご相談ください。
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