体験コラム・52歳
半年くらい前から、朝の洗面所での時間が少し憂鬱になっていた。鏡を見るたびに、なんとなく顔が下がってきた気がする。ほうれい線というのか、頬のあたりのハリというのか、うまく言葉にできないけれど「前とは違う」という感覚だけがずっとあった。
更年期という言葉は、友人との会話でちらほら出るようになっていた。ホットフラッシュだの、寝つきが悪いだの、みんなそれぞれの症状を持ち寄って笑い話にしていたけれど、肌の変化についてはあまり話題に出なかった。私だけかな、と思っていたけれど、たぶんそんなことはないんだろう。
40代の頃は、化粧水と乳液さえ塗っておけばそれなりに顔は「持って」くれていた気がする。それが50代に入ってから、同じ量、同じ順番でケアしているはずなのに、なんだかしっくりこない日が増えた。乾燥している気もするし、逆にテカっている気もするし、自分の肌なのによく分からなくなる瞬間があった。
気になって少し調べてみたら、ほうれい線と保湿の関係についての記事に、乾燥による一時的な影響と、加齢によるハリの変化は分けて考えられている、というようなことが書いてあった。正直、そんな細かい違いを気にしたことはなかったので、へえ、と思いながら読んだ。
「若い頃は、肌の変化なんて自分でコントロールできるものだと思っていた。今は、波と付き合っていく感覚に近い」
それで思ったのは、更年期の肌の変化を「対策すれば元に戻るもの」として捉えるより、「季節みたいに付き合っていくもの」として捉えた方が、気持ちが楽になるということだった。もちろん保湿は続けているし、日焼け止めも忘れないようにしているけれど、以前のように「これさえやれば大丈夫」という感覚は正直、もう持てていない。
代わりに、体調や生活リズムと肌の状態を、セットで見るようになった。よく眠れた日は肌の調子もいい気がするし、忙しくてバタバタしていた週は、決まって肌もくすんで見える。ストレスと肌荒れの関係についての記事にもあったけれど、直接の原因というより、生活全体が肌に映し出されているような感覚がある。
鏡を見て憂鬱になる朝は、まだたまにある。でも、以前ほど一喜一憂しなくなったのは、たぶん「変化そのものを否定しない」ことに、少し慣れてきたからだと思う。
今回、私が気づいたこと
- 40代までのケアの感覚が、50代でそのまま通用するとは限らない
- 乾燥による一時的な変化と、じっくり進む変化は分けて考えると気持ちが楽
- 肌の調子は、その週の生活リズムとセットで見るとしっくりくる
- 「元に戻す」より「付き合っていく」方が今の自分には合っている気がする
同じように鏡の前で立ち止まってしまう方がいたら、無理に「治そう」とせず、まずは自分の変化を眺めてみるところから始めてもいいのかもしれません。私もまだ模索中です。
あなたの肌にまつわる体験談、募集中です
使ってよかった化粧品・スキンケアアイテムや、肌の変化に気づいたエピソードなど、あなたの体験談を募集しています。掲載時は年代・ニックネームのみを使用し、個人が特定できる情報は公開しません。
こちらの体験談投稿フォームからお送りください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の効果・効能を保証するものではありません。肌の状態には個人差があります。異常を感じた場合は速やかに使用を中止し、皮膚科医などの専門家にご相談ください。
※本ページに掲載の情報は掲載時点のものです。
