かかとや肘の乾燥ケアアイテムの成分表示でよく見かける「尿素」。名前の響きから少し身構えてしまう人もいるかもしれませんが、実は保湿剤として古くから化粧品や医薬部外品に使われてきた成分です。角質が厚くなりやすい部位のケアでは、他の保湿成分にはない独自の役割を担っているとされています。
この記事で分かること
- 尿素は肌の天然保湿因子(NMF)にも含まれる成分とされる
- 水分を抱え込む保湿作用と角質を柔らかくする作用の両方があるとされる
- 配合濃度によって使用感や刺激の感じ方が変わり、部位によって選び方も異なるとされる
- かかと・肘・膝など角質が厚い部位のケアで選ばれやすい成分とされる
目次
1. 尿素とはどんな成分か
尿素は、もともと汗や尿にも含まれる成分で、肌の角層にある天然保湿因子(NMF)の主成分のひとつとしても知られています。化粧品や医薬部外品では、合成された尿素が保湿成分として配合されることが一般的とされています。
「尿」という文字が入っていることから抵抗感を持つ人もいるかもしれませんが、化粧品に使われる尿素は化学的に合成・精製されたもので、体内でも作られる成分と同じ構造を持つとされています。医薬品や医薬部外品の分野でも古くから研究されてきた成分のひとつです。
古くから「尿素軟膏」のような医薬品として、乾燥やひび割れなどの角質ケアに使われてきた歴史があり、化粧品分野でもその保湿・角質ケアの働きに着目した製品づくりが広がってきたとされています。
現在では、ドラッグストアの保湿ケアコーナーで手軽に入手できる成分のひとつとなっており、価格帯も幅広く、日常的に取り入れやすい保湿成分として定着してきたとされています。
2. 保湿剤としての働き方
尿素には、水分を引き寄せて抱え込む吸湿性があるとされ、肌表面のうるおいを保つ働きが期待される成分と言われています。以前紹介したワセリンのように肌表面を覆って水分の蒸発を防ぐタイプとは異なり、尿素は角層内に水分を抱え込む方向で働くとされています。
「与える」タイプと「守る」タイプ、それぞれ役割が異なるとされており、乾燥の度合いや部位によって使い分けたり、組み合わせたりする考え方が紹介されることもあります。乾燥が特に気になる季節は、両方の働きを取り入れる使い方が紹介されることもあります。
3. 角質を柔らかくする作用について
角質軟化作用という特徴
尿素にはもうひとつ、角質を柔らかくする「角質軟化作用」があるとされています。かかとや肘など角質が厚くなりやすい部位のガサつきケアに、尿素配合クリームが選ばれる理由のひとつとされています。以前紹介したかかとのガサつきに関する記事でも触れた通り、角質のケアには保湿と合わせて成分の特性を知っておくことが役立つとされています。
角質が厚くなった部分は、水分を与えるだけの保湿ではやわらかくなりにくいと感じる人もいるとされ、角質そのものに働きかける尿素の特徴が、こうした部位のケアに向いていると紹介されることがあります。
かかとのように歩行時の摩擦を受けやすい部位は、他の部位に比べて角質が厚く硬くなりやすいとされ、放置するとひび割れにつながることもあるとされています。日常的なケアの中で尿素配合アイテムが選ばれる背景には、こうした部位特有の事情があると考えられています。
乾燥する季節は特に角質が硬くなりやすいとされ、靴下やストッキングでこすれることでガサつきが目立ちやすくなるという声も聞かれます。
4. 配合濃度による違い
尿素は配合濃度によって使用感や肌への作用が異なるとされています。低濃度では保湿目的で、高濃度になるほど角質軟化作用が強く出やすいとされ、濃度が高いものほど刺激を感じやすいという声もあります。
一般的には、顔用のアイテムには低めの濃度、かかとなど角質の厚い部位向けのアイテムには高めの濃度が使われる傾向があるとされ、パッケージに濃度が表示されている製品も見られます。
高濃度の尿素配合アイテムは、傷や炎症がある部位、顔まわりの薄い皮膚には刺激を感じやすい場合があるとされています。初めて使う場合は目立たない部位で試すことがすすめられています。
パッケージに濃度が明記されていない製品もあるため、初めて使う場合は少量タイプやトライアルサイズで肌に合うかどうかを確認してから、本格的に取り入れるという方法も紹介されています。
5. 医薬部外品と化粧品での位置づけ
尿素は医薬部外品の有効成分として配合されることもあれば、化粧品の保湿成分として配合されることもあります。パッケージの表示区分によって、期待される役割の説明のされ方が異なる場合があるとされています。
医薬部外品として販売されているものは、一定の基準に基づいて配合されているとされ、ドラッグストアなどで手に取りやすい価格帯の製品も多く見られます。用途に応じて選ぶことがすすめられています。
同じ「尿素配合」という表示でも、化粧品と医薬部外品では位置づけが異なる場合があるため、パッケージの分類表示や用法・用量の記載を確認しておくと選びやすいとされています。悩みの程度に応じて、医薬部外品と化粧品を使い分けるという考え方も紹介されています。
6. 尿素配合アイテムを使う際のポイント
尿素配合アイテムは、部位や肌の状態に合わせて使い方を工夫することで、使用感の違いを感じやすくなるとされています。ここでは、選ぶ際や使う際に意識したいポイントをまとめます。
- 濃度表示がある場合は使う部位に合わせて選ぶ
- かかと・肘・膝などピンポイントで集中的に使う
- 顔に使う場合は低濃度のものから少量ずつ試す
- 使用後に刺激やヒリつきを感じたら使用を中止する
- 入浴後など角質がやわらかいタイミングで使う
7. 他の保湿成分との組み合わせ
尿素は単体で使われるほか、グリセリンなど他の保湿成分と組み合わせて配合されることもあります。水分を与える成分と、水分を抱え込みつつ角質を整える尿素を組み合わせることで、使用感のバランスを取っている製品もあるとされています。
セラミドのような肌のバリア機能に関わる成分と一緒に配合されることもあり、乾燥や角質のガサつきが気になる季節には、複数の成分を組み合わせたアイテムが選ばれる傾向があるとされています。
ボディクリームやフットクリームなど、部位別に特化したアイテムでは、尿素と他の保湿成分の配合バランスが工夫されている製品も多く、パッケージの説明を参考に選ぶ人も見られます。季節や肌の状態に応じて、複数のアイテムを使い分ける工夫も紹介されています。
成分表示を見比べる習慣をつけておくと、自分の肌や気になる部位に合ったアイテムを選びやすくなるとされています。
よくある質問
まとめ
- 尿素はNMFの主成分のひとつでもある保湿成分とされる
- 水分を抱え込む保湿作用と角質を柔らかくする作用の両方がある
- 配合濃度によって使用感や刺激の感じ方が変わるとされる
- かかと・肘など角質が厚い部位のケアで選ばれやすい
- 医薬部外品・化粧品どちらにも配合され位置づけが異なる場合がある
- グリセリンやセラミドなど他の保湿成分と組み合わせて配合されることも多い
- 顔に使う場合は低濃度のものから様子を見て試すことがすすめられる
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の効果・効能を保証するものではありません。肌の状態には個人差があります。異常を感じた場合は速やかに使用を中止し、皮膚科医などの専門家にご相談ください。
※本ページに掲載の情報は掲載時点のものです。

